プラスチック製レジ袋と「海洋汚染」
プラスチックごみ問題が「海洋汚染」につながっていることを知る上で、皆さんの身近にあるプラスチック過剰包装やプラスチック製レジ袋の存在価値に変化がみられるかもしれません。世界的規模で広がりをみせるプラスチックごみ問題が招く海洋汚染は、日本国内におけるレジ袋有料化などの取組みだけでは、解決できるような簡単な問題ではなく、世界各国の国際的な協力を必要とする地球全体に課された難題となっているようです。プラスチックごみは、私たちの活動領域のなかから廃棄された人工物のごみであり、自然界から生み出された汚物ではありません。化学的な物質からなるプラスチックは、自然界のなかで微生物などによって分解されることが難しいと言われております。自然界のなかでの循環サイクルに諸問題を抱えているプラスチックは、皆さんの生活ごみとして廃棄され、河川に辿りつくことからそのまま海洋に流れ込み、海洋を漂いながら微生物に分解されることなくマイクロプラスチック化されてしまっている現状があるようです。マイクロプラスチックは、海洋生物たちがプランクトンや小魚などと誤って誤飲してしまうといった問題につながってしまい、また、皆さんが日常生活のなかで使用したスーパーのレジ袋が、そのまま海洋を漂うことで多くの海洋生物がレジ袋をクラゲなどに見間違えることで捕食してしまうようなのです。イルカやクジラの死がいから、おびただしいほどのレジ袋が発見されることも最近のニュースでは珍しいことではなくなってきているようなのです。