Archives 2020

プラスチック製レジ袋と「海洋汚染」

プラスチックごみ問題が「海洋汚染」につながっていることを知る上で、皆さんの身近にあるプラスチック過剰包装やプラスチック製レジ袋の存在価値に変化がみられるかもしれません。世界的規模で広がりをみせるプラスチックごみ問題が招く海洋汚染は、日本国内におけるレジ袋有料化などの取組みだけでは、解決できるような簡単な問題ではなく、世界各国の国際的な協力を必要とする地球全体に課された難題となっているようです。プラスチックごみは、私たちの活動領域のなかから廃棄された人工物のごみであり、自然界から生み出された汚物ではありません。化学的な物質からなるプラスチックは、自然界のなかで微生物などによって分解されることが難しいと言われております。自然界のなかでの循環サイクルに諸問題を抱えているプラスチックは、皆さんの生活ごみとして廃棄され、河川に辿りつくことからそのまま海洋に流れ込み、海洋を漂いながら微生物に分解されることなくマイクロプラスチック化されてしまっている現状があるようです。マイクロプラスチックは、海洋生物たちがプランクトンや小魚などと誤って誤飲してしまうといった問題につながってしまい、また、皆さんが日常生活のなかで使用したスーパーのレジ袋が、そのまま海洋を漂うことで多くの海洋生物がレジ袋をクラゲなどに見間違えることで捕食してしまうようなのです。イルカやクジラの死がいから、おびただしいほどのレジ袋が発見されることも最近のニュースでは珍しいことではなくなってきているようなのです。

レトルト食品の袋を商用化したのは日本

食品、特に水分を多く含んだものは一日おいてしまうと腐るもの、というのが常識と言われていました。そこでそれを防がなければいけないもの(保存食など)には防腐剤を入れてしのいでいたというのが現実でした。それが何と常温で一年以上もたせることができる、という鳴り物入りで出回り始めた「レトルト食品」は当時衝撃的でした。原理をわかっていない当時の人の中には、どれだけの防腐剤が入れてあるのかと、メーカーに問い合わせされたという話も聞かれた程です。それくらい、モノを腐らないようにするには防腐剤を入れるしかない、というのが常識の時代でした。一口に物が腐るのを防止するといっても、方法には二つあると考えられています。一つが腐敗させる細菌が生き続けられない状況を作ること、いわゆる冷凍や乾燥といった方法です。もう一つが、その細菌自体をなくすこと、というもの。前者の冷凍あるいは乾燥させることは従来から行われていた方法で、それを実現するのが冷蔵庫であり、食品加工技術でした。細菌をなくしてしまうという方法も缶詰や瓶詰で実現されてはいましたが、フレキシブルという容器の制約が達成できませんでした。それがレトルト食品によって一気に身近なものとなっていき、今ではなくてはならない食品の一分野を形成するまでに発展していったのです。もともとレトルト食品は20世紀半ばアメリカで開発されたもので、アポロ11号での月面探索時牛肉などの5種類の食材を持って行ったことでよく知られるようになったものですが、この技術を商用化したのは日本人と言われています。お馴染みなのがこの包装を使ったカレールーでしたが、今では数百種類に及ぶレトルト食品があると言われています。カップ麺とともに日本が世界に誇れる食品包装技術と食品加工技術のタイアップと言えるのではないでしょうか。

世界で問題視されるプラスチックごみ問題とは

最近、興味を覚えたプラスチック製品に関する専門書などを読み漁ってみますと、使い捨てのペットボトルをご自宅などで洗って再利用することは、私たちの健康維持のためには適さないなどといったような文献を目にすることがあります。プラスチック製品は一言で述べられないほど様々な種類のものがあり、さらに各製品に使用されているプラスチック成分の中には、私たちの人体には安全とは言い切れないものなどもあるようです。そのようにプラスチックに使用される化学的な物質に対しての正しい知識が、私たちにとっては、今後必要不可欠なものとなってくるのではないでしょうか。身近なプラスチック製品の乱用を防ぐためにも、実際に私たちの身の回りに使用されている「プラスチック」という素材の割合を見ていきますと、日用品のありとあらゆる製品にプラスチック素材が使用されていることが浮き彫りになってきます。昨今、学生などが頻繁に声を上げている菓子製品の個包装問題などにおいても、たとえばスナック菓子を持参して海に遊びに行くことで、スナック菓子を楽しく海辺でワイワイ食べることにはごく当たり前の光景のように映りますが、そのパッケージとなるプラスチック個包装のゴミが風にさらわれて、正しく破棄されずに、そのまま海洋に破棄されてしまうことで「マイクロプラスチック」などを生み出しかねないようです。

囲炉裏というやすらぎ

「囲炉裏」のある暮らしは、コンロ、エアコン、室外機、除湿器、加湿器などの電気機器を数多く取り揃え、さらには大量の電気やガスエネルギーを必要とする暮らしから比較すると、「薪」などのごく小規模なエネルギー資源を消費することで、大きな生活エネルギーを生み出してくれていたようです。昨今、世界各地で問題視されているエネルギー資源の大量消費は、「囲炉裏」のような万能な住宅設備を生み出すことで解決に向かう可能性も否定できません。最近のニューストピックとして、多くのメディアが配信している、「お菓子個別包装問題」など、私たちが暮らしのなかに抱えている諸問題は、もしかすると古来からの日本人の暮らしのなかにヒントが隠されているかもしれません。日本史の教科書などに掲載されている「囲炉裏」とともに暮らす当時の人々の光景は、必ずいってよいほど家族や友人たちの姿が「囲炉裏」の周りにみられます。囲炉裏を囲みながらお茶を飲んだり、食事をしたり、暖をとったり、会話をする人々の姿は、TVやスマホ、PCモニターなどに向かう人々とは異なる表情を浮かべているようでなんだか羨ましくも感じます。

エコバッグと包装

スーパーやコンビニでプラスチック製のレジ袋を受け取る代わりに、エコバッグなどを持参される方々が増えたことは微笑ましい現象ではありますが、美しい地球環境を保全する取り組みは、まだまだ多様な課題を抱えております。近代化とともに都市化が進行し、大都市などに数多くみられる大型ショッピングセンターなどの商品棚には、バラエティ豊富な色鮮やかなパッケージに包装された食品や日用品などが陳列しております。そのパッケージのほとんどがプラスチック製の容器や包装であり、人々が商品を購入すると同時に大量のプラスチック製品が廃棄されていくこととなります。未来の自然豊かな地球の姿を維持していけるよう、物資を購入する際には、それぞれに包装されているパッケージのリサイクルルートなどを考慮した上での商品購入も検討していきたいものです。

食品包装の発展

1960年代は、延伸ポリプロピレンや延伸ナイ ロンなど新たな包材が次々に開発されて行きました。好景気を背景に加工食品が急増して、プラスチック包装も 開発されました。欧米から導入した技術を日本風に改良したり、冷凍・冷蔵のコールドチェーンを整備したり、レトルト食品や冷凍食品などが開発され、広く普及していきました。これらの多くの食品は、その後大きな食品分野を作っていきました。1970年代は、石油や穀物が急騰して石油危機や食糧危機が来たり、ごみ戦争になったりして大変な出来事もありましが、日本が米国に叩年遅れで追随した時代であり、高度成長により食生活も成熟してきた時代でもあります。生鮮食品の広域流通が実現し、コンビニエンスストアが生まれたのもこの時代です。

学習アイテムの包装デザイン

学生向け文房具や学習アイテムの包装デザインでは、優しさや頑張りというのを表現するのも大切です。デザインの中で優しさとがんばりをあらわすには、文字の大きさを少し控えめにして余白を広くとるようにします。迫力を少し弱めるというのが大切です。余裕と優しさをあらわす一方で、青と赤の強い配色で頑張りのイメージを出していきましょう。小学生から中学生向けの学習塾は、淡いトーンの青がふさわしいといえます。優しいイメージを出すには文字を小さめにします。力強く迫るというイメージにはならないようにします。またカルチャーセンターで使う学習アイテムは女性向けがメインともいえます。ピンク色にするというのも大切です。ピンクというのは、女性専用の情報であるということを暗示してくれます。ここに少しグレーの入ったトーンにすると落ち着いた女性向けであることをあらわすことができます。また、下辺に文字情報を詰め込んで役立つことを表していきましょう。先生の姿で信頼感をあらわすことができます。濃い青が役立ち感を表していきます。一方で、教室内の写真を使い、そこに笑顔の人物がいると親しみやすくなります。青のトーンによる少し堅さのあるイメージを和らげてくれます。また、若者の真剣な表情の写真を使うと、信頼感が増します。受験校の典型的な表現となりますが、真剣な若者の姿というのは、頼れるイメージがはっきりと表れます。タイトルは肉太にして、青と赤の配色で堅実さを強調しましょう。また笑顔というのは安心を生みます。笑顔の顔写真を大きくすると、親しみや優しさが強くなります。機能性で選んで使うアイテムのデザインは文字量も多いので優しさに流されすぎることなく、役立ち感も失うことはありません。

メンズアイテムの包装

力強さと理性の両面でイメージできるデザインにすると男性向けになります。堂々としたレイアウトに鮮やかな強い対比の配色をします。文字は特太で大きくしましょう。

基本のレイアウトとしては、鮮やかなトーン、特太の文字、中心性の強いレイアウトといったところです。大きな中心核が力強さを表します。紙面の中央に量感のある写真を大きく配置します。こうすると力強さが表現されます。男性イメージとなります。

特太の大きなタイトルで男性的なイメージを出していきます。男性的なイメージを出すためには、文字を大きく太くします。特に太さが重要です。大きな文字でも細身にすると繊細で都会的な感じになります。女性的なイメージです。トーンは迫力のある純色と暗色の組み合わせると男性的になります。

純色というのは、外に向かう強いエネルギーを表します。暗色は内面にこもる秘めたエネルギーを表すことができます。純色と暗色を組み合わせると、爆発寸前の激しく燃え上がるようなパワーを表現することができます。黒というのは、暗色のトーンよりさらに内向的で神秘的です。純色との組み合わせると内側に秘めたパワーがより激しく表現できます。これは男性的なイメージになります。

青で理性を表すことができます。男性的な表現には迫力と理性の2面があります。理性的イメージは青を強調することで表れます。青と白、黒の組み合わせが理性的で力強い男性の性質を表します。中央に堂々としたかたまりを配置しましょう。商品のパッケージ包装の箱の中央に大きな商品写真を置きます。中心性が強調されて、安定感のある自信にあふれたイメージが作れます。下から見上げる角度の写真も堂々と見えます。

食品洗浄用ウォータースプレーガン

食品や薬品、化粧品関係の製造機器を清潔に保つためにウォータースプレーガンで洗浄するそうです。洗浄ガンというのは、使用する製造現場で求められる条件を満たしていて、異物混入の要因となるようなピンやビスといった小型パーツを使用しないデザインのものが基本となっているそうです。さらに今は女性作業員も増えているということで、女性作業員にも配慮した道具ということを考えているそうです。操作レバーを改善して作業負担の軽減することや堅牢性や耐食性に優れているステンレス製で作っているのですが、その製作方法を工夫することで、従来の製品の重量の半分ということを実現したりしたそうです。現場で容易に分解して、清掃などのメンテナンスがしやすいというのもとても重要なことだそうです。こういった社会的な要望に応えることによってできた洗浄ガンがあるそうです。つねに使用性を向上させるように努力してきているそうです。また、従来のものよりも50%も流量増加をしていて、ホースと同等の噴出量に対応しているそうです。切り替えノズル付きの場合は、ノズルのスライドにより流量が多くまとまった流れとなるそうです。引き金の引き代や握りの強弱で流量調整が可能だそうです。グッドデザイン賞というのがあるそうです。このグッドデザイン賞というのは、デザインによって人間の暮らしや社会をより良くするための活動なのだそうです。シンボルマークのGマークを見たことがある人も多いかと思います。このグッドデザイン賞というのは、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなどといった生活を取り巻く様々なものごとに贈られるそうです。新型の洗浄ガンも高い評価を得て受賞したそうです。