食品包装のはしりは缶詰

食品の包装材としてまず挙げなくてはいけないのが缶詰と言われており、現代では飲料用含め幅広く使われていることからも、その優秀性が認められている証といえるのではないでしょうか。

缶詰の始まりは、西洋において軍人の携行食用に考えられたものとされ、外気の影響を受けず被包装材を保護する優れた方法として、特許が取られるなど一気に広まっていったと言われています。

金属缶という包装材は、加熱や冷却を可能とすることから今でいう食品加工技術のはしりともなるもので、先行していた瓶詰と違い軽く割れないというメリットも普及のきっかけともなったと言われています。

さらに、金属缶はいまでは資源再利用の代表ともされ、リサイクル可能なことから原材料の安定供給も確保されるほか、印刷技術の進歩で消費者にアピールする商品としても優れたものとなっています。

ガラス容器のキャップに王冠が登場

缶コーヒーといった金属缶にも数々の蓋への工夫が行われていますが、ガラス瓶でも同様にいろいろなキャップ(総称としてクロージャーとも言われます)が考案されてきました。

昔から使われていた瓶のキャップとしては、コルクがよく知られていますが、その後ビールでお馴染みの「王冠」が登場して以降かずかずのキャップが考案されています。

19世紀末の1892年アメリカで生まれた王冠は、密封性もよく開けるのも容易でまさにガラス瓶にはうってつけの画期的キャップとして瞬く間に世界中に広まったと言われています。

日本にこの王冠が伝わったのは1900年と言われ、当時高価な飲み物とされていたビールが王冠の登場で一気に庶民に親しまれる飲み物になったと言われています。

ちなみに、この王冠の周辺に作られているキャップを抑えるためにできたヒダの数が21個というのは有名な話です。

容器の中でも保存性に長けている金属缶

一見して丈夫であるのが見て取れるように、中に入れた物を長い年月にわたって守り続けられるのが金属缶であり、保存性が長けているのは密閉性が高いのに加えて光を通さない点も関係しています。
容器の中に入れられるのは液体もしくは気体、粉末が多く大きな物である場合には燃料や飲食店などで大量に使用する調味料、穀物などの事例もあります。
そして、金属缶は密閉性が高いという強みを誇っているので中に入れているものが外部に漏れ出しにくいので、スプレーの容器として使用される事も多いです。
現在では容器として存在感が増しているのがプラスチックですが、相変わらず金属缶の存在感も強いのは他にはない耐久性と密閉性などが関係しています。

コーヒー豆の販売には鮮度を保てるパッケージが必須

コーヒー豆を販売したいのであれば、鮮度を保てるパッケージづくりが必要不可欠です。どれだけ美味しいコーヒー豆を仕入れていたとしても、パッケージに問題があれば鮮度が悪くなります。お客様が美味しいと感じてくれる製品が届けられるようにするためには、品質劣化の工夫が施されているパッケージを採用するべきです。空気に触れると酸化してしまうという性質を考慮してガス抜きバルブがついたものを選べば、外にガスを逃がしたり空気の侵入を防いだりすることができます。梱包時になるべく空気を抜くように気をつけていても、コーヒー豆からもガスが出てしまうので、このような対策は必須です。既製の袋に取りつけられるもの、初めから取りつけられた袋もあるので、状況に合わせて最適なガス抜きバルブを採用することがおすすめだと言えます。

低落していくガラス瓶について

ガラス瓶は空き瓶をポイ捨てしないという生活の知恵があります。再生利用の可能なもので、ビン業界の技術革新によって、重くて割れるびんの欠点も急速に改良されています。とはいえ、地ビールやワイン好きが増えたといっても、ガラス容器の低落には歯止めはかかりません。アメリカにおける容器の出荷量は、大きな変動は見られないものの、米国ガラス協会によると、2010年以降、下降が続いています。地ビールの対等はガラスびんよりもアルミ缶への寄与が大きいと言われており、ワインについてはバッグインボトルやパウチの軽くて利便性の高い容器への移行によって相殺されているといえます。きびしい事業環境が続くガラスびん業界ですが、多くの課題も抱えています。アメリカではガラス瓶が効率的なリサイクルが行われていないのもその要因のひとつです。

軟包装リサイクル推進と取り組み

ブランドオーナーや小売業が、包装のサステナビリティへの取り組みの一貫として、軟包装採用を本格化させています。それと同時に軟包装リサイクル推進への生活者や環境団体からの圧力が高まっています。原材料メーカーやコンバーターもまた、ブランドオーナーや小売業、さらに環境団体とも手を携えて、技術開発や商品開発、社会インフラに取り組んでいます。日本ではプラスチック容器包装は、PETボトルを除いて、そのほとんどを燃えるゴミとして最終処分しています。EU欧州連合における包装廃棄物指令の元になったドイツのDSDでは、制度設計の当初から事業者から集めたDSDマーク使用料の一部をマテリアルリサイクルのための技術開発費用に充てています。その結果、ガラスびん及び紙類以外はすべて一括回収された混合廃棄物を分離する技術を構築しました。

世界の食品廃棄と世界の取り組み

国際的に食品廃棄半減目標が宣言されています。これは法的拘束力がないとはいえ、高い目標に挑戦することで、競争力を高めている企業も多くなりました。

日本の企業が海外進出をする際、この取り組みに力を入れていかないと、リスクになる可能性はとても高いといえます。

フランスでは毎年710万トンものまだ食べられる食品が廃棄されているといいます。国民一人当たり年間食品廃棄平均20〜30キログラムに相当していて、金額で換算すると1年で120億〜200億ユーロが無駄になっていることになります。

この膨大な量の食品廃棄物を減らすために、フランス政府は2013年に、廃棄される食品の量を2025年までに半減させるちう目標を打ち立てました。

フランスにおける食品の内訳は67%が一般家庭、15%が飲食店からで、スーパーなどからの廃棄は11%でした。

触感で伝える賞味期限ラベルと包装

Mimica Touchは、既存の期限表示と組み合わせて使用できるように設計されており、生物学的にも正確な期限表示のスマートラベルです。これはまだ開発段階にあるとのことですが、身体や精神障害、言語障壁を克服し、食品が腐敗するスピードに合わせて、ラベルに触れることで賞味期限を触感的につたえることができるというものです。このラベルはゼラチンから作られています。触った感覚で中の食材が新鮮かどうか判断することが可能となります。食材が新鮮な時はパッケージが膨れ上がった状態になります。賞味期限に近づくにつれて触ったときに凹凸を感じるようにように設計されています。ラベルの主材料は食品加工の副産物から得られているといいます。食品衛生上も全く問題ないとされています。包装された食品の品質を示す期限表示は世界中で議論の対象になっています。

包装形態を問わないスマートラベル

UWIインジケーターは極微量の液体が液溜まりから狭いチャネルに浸透して、色によって表示されます。液体のレシピは、必要な期間に応じて調整されています。タイマーとしての精度は1年間でプラスマイナス10分だと言います。これはとても高いものです。UWIインジケーターは食品と接触しておらず、O2,CO2またはpHれべるといった科学亭な状態を測定するものではありません。ストリップの寸法、デザイン、レイアウトや裂け目などはカスタマイズされています。内容物にかかわらず、すべての包装形態に使用できます。インジケーターは、紙、プラスチック、接着剤の多層構成でできています。極微量の液体は食品衛生上も問題はありません。これの特許に関しては、米国、中国、および日本で成立しています。カナダと欧州では2018年に最終承認が得られる予定です。

包装の新技術は長期的なスパンから

地球温暖化や海洋プラスチック汚染、食糧危機と食品ロス削減といったことは、包装というものが正面からリスクと向き合う問題です。人間にとって持続可能な開発目標ということで、人工知能や幹細胞移植、人工光合成といった大学から出てくる研究や技術に注目が集まっています。

この動きは、包装業界にとっても例外ではありません。多くの場合は、大学発の研究成果は大学自身が持つイノベーション飢饉によってスピンアウトしてベンチャー企業となる場合もあります。

そこからさらに外部からの資金援助を得るなどして、実用化に向けて一層の深堀りとスピードアップが図られています。大学発のベンチャーといえるものです。

マサチューセッツ工科大学の研究室から、容器内部への滑り性コーティング技術が生まれました。他にも植物由来バリア材料も大学発です。